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パーティーでの印象

S君と出会ったのは友人の家での「月を見る会」。高原に立てたログハウスから秋の月を眺め、おいしいお酒を飲もうという大人の遊びの場でした。

ご両親と一緒に来たS君を見た時、直感から彼の自閉症を感じ取った私は、お酒の場にまだ17歳の少年がいても退屈だろうと「S君、ベランダでお月様を観ようか」と誘ったのです。はにかむかな?とも思っていたのですが、S君はご機嫌でついてきました。

高原の少し寒くなった夜風を受けながら、あがってきた月を見つけ「あああ~うぉおお~」とS君言葉で月に吼えるその顔には、満面の笑み。私も思わずうれしくなって「綺麗だねぇ~神秘的だねぇ~」と話すとうんうんとうなずいてくれます。

きっと自分では話せなくても、人の話すことは分っているのでしょうね。ほろ酔い気分で美少年(実はS君はなかなかのイケメンなのです)と月を愛でるというのは、なかなかセレブでいい気分のいいものですね(^_-)-☆

その日はそのままず~~~っと私の後を、まるで「捕まえ鬼」のようについてまわっていました。ご両親は「Sがこんなになつくなんて珍しい」とおっしゃっていましたが、きっとT君との経験から、自閉症の人に対する対応が少しは私に身についていたからでしょう。

言葉は話せないけれど、ごく普通のかわいい少年。これがこの日S君にいだいた印象です。なんせ画家としての彼の活動をよく知らない時だったので。
天才画家S君の場合

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