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困ったちゃん

自閉症児を持ったお母さんなら経験があるかもしれませんが、R君が小さい頃、母上はほとほと疲れて、彼と一緒に雪山で死のうと思ったことがあったそうです。

しかしながらロープウェーに乗り山頂に着くと、あまりの寒さで、死ぬ前に酷い風邪に罹りそうで引き返した、と母上は笑って話していましたが、その時の心中を考えると、聞いているこちらの方が泣きたくなってしまいました。

とにかく自分でやろうと思ったことには、まわりの状況を考えることのできないのが自閉症です。R君も知らない人のパーティーに潜り込んで、シコタマご馳走を食べてつまみ出されたり、パニックに陥り、母上を蹴飛ばし骨折させりと武勇伝には事欠きません。

しかし母上を骨折させてしまったR君は、さすがに「こりゃいかん」と悟ったのか、次からは母ではなく壁を蹴飛ばすようになったとか。お陰でR家の壁はすっかり風通しが良くなってしまいました。

いつまでも風通しのいい家では寒すぎるため、ご両親も反撃しました。ある日大音量でキーボートを弾いていたR君は「音を小さくして」と言われ激怒し、いつものように壁に当たっていましたが、いくら蹴飛ばしても壁はビクともしません。

なぜなら壁には穴が開けられないよう、硬いボードが張られていたのです。この事でさらに激怒した彼はなんとキーボードの電源線をハサミでチョッキン!これでR家の騒音問題は解決したのですが、本当に困ったのはR君本人ではないでしょうか。

またお家に伺えば「一緒いオシッコしよう」と誘われ、「ええっ!」とこちらがパニックになりそうな発言をされます。ただ「一緒にオシッコはできません」とキッパリ断ったら分ったようですが、同じ自閉症でも行動派?の彼には随分おどろかされました。

1人暮らしに挑戦するR君の場合

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