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友達は町中の自動販売機

「コーラ飲みたいなぁ」うっかりR君の前でそんな事を言ってはいけません。聞いたが最後、靴も履かずに家を飛び出し、自動販売機の前に直行してしまいます。

そうです。自閉症のR君は、街中の自動販売機がどこにあって、そこで何を売っているのか、全てを寸分たがわず把握しているのです。

また一度通った道は全て記憶し、通っていない道でさえ、一度しか見ていない地図を覚えていて、人間カーナビをやってのけます。いえ、地図がなくても、天才的ともいえる方向感覚で、迷う事無く目的地に着くことさえ可能です。

こういった記憶力はまれに自閉症者に出るものですが、多分写真を撮るように自動販売機や地図を記憶しているのでしょうね。便利といえばとても便利ですし、私にのんな能力があったらいいなぁ~、と考えてしまうような記憶力ですね。

アメリカでは、この種の記憶力の持ち主をエスパーとして、犯罪捜査の際に協力を要請すると聞いたことがあります。R君もアメリカに生まれていたら、今頃プロファイラーになっていたかもしれませんね。

しかしながら、惜しいことにR君の個性は記憶力だけに留まらなかったのです。便利な記憶力とともに困ったこだわりも一緒になって、はじめてR君になるのです。
1人暮らしに挑戦するR君の場合

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